中途採用の面接では、どこを見られているのだろう。そんな不安を感じる方は多いと思います。最初にお伝えすると、私たちは、きれいに整った模範回答を聞きたいわけではありません。
これまでどんな仕事に向き合い、そのとき何を考え、周囲とどう動いてきたのか。そして、これからどんな仕事をしたいのか。NTIの面接では、その人自身の言葉で、一緒に確かめたいと考えています。
この記事は、選考を通過するための攻略法ではありません。NTIが中途採用の面接で何を大切にしているのかを、できるだけ率直にお伝えします。
面接は、正解を当ててもらう場ではない
面接をしていると、候補者の方が「正しい答え」を探しているように感じることがあります。
もちろん、仕事に必要な経験や知識を確認する場面はあります。
ただ、質問に対して流れるように答えられることだけで、その人の仕事ぶりが分かるとは考えていません。
私たちが知りたいのは、答えそのものだけではなく、その答えに至った背景です。
- そのとき、どんな状況だったのか。
- 何を課題だと考えたのか。
- なぜ、その方法を選んだのか。
- 一人で進めたのか、誰かと相談したのか。
- 結果を振り返って、今ならどうするのか。
うまく話をまとめられなくても構いません。こちらから質問しながら、一緒に整理できればよいと考えています。
実績の大きさより、本人がどう関わったかを知りたい
職務経歴書には、プロジェクトの規模や成果が並びます。それらはもちろん大切な情報です。
ただ、数字が大きいほど高く評価する、という見方はしていません。
大きなプロジェクトは、多くの人の力で成り立っています。そこで本人がどんな役割を担い、何を判断し、周囲にどう働きかけたのか。私たちはそこを具体的に知りたいと考えています。
反対に、華やかに見える実績がなくても、目の前の問題を丁寧に整理し、地道な改善を積み重ねた経験には、その人の仕事への向き合い方が表れます。
「自分は一部しか担当していないから」と、小さく見せる必要はありません。担当した範囲と、その中で何を考え、どう行動したのかを率直に話してもらう方が、その人の仕事の姿が見えてきます。
うまくいかなかった経験も聞きたい
成功した経験だけでなく、うまくいかなかったことを伺う場合もあります。失敗した人を探したいわけではありません。
仕事をしていれば、想定どおりに進まないことはあります。前例のない課題に向き合うなら、なおさらです。
そのとき何が起きたのか。どう対応したのか。何を学んだのか。必要なときに周囲へ相談できたのか。次に同じ状況になったらどうするのか。
そうした振り返りから、仕事に対する誠実さや、変化への向き合い方が見えてきます。
失敗を、きれいな成功談に作り替える必要はありません。「まだ答えが出ていない」という話でも、その時点でどう考えているのかを聞かせてもらえればと思います。
「一人でできるか」より、「どう周囲と進めるか」
NTIでは、「まず、あなたに相談したい」と言われる人を目指してほしいと考えています。
ただし、相談されることと、すべてを一人で抱え込むことは違います。
自分の専門性を持ちながら、分からないことは詳しい人に相談する。必要な情報を整理して、チームを前へ進める。そうした動きも、専門性を仕事に生かすための大切な力だと考えています。
そのため面接では、個人の成果だけではなく、次のようなことも伺います。
- 意見が異なる相手と、どう認識を合わせたか。
- 自分だけでは解けない問題に、どう対応したか。
- 誰に、どの段階で相談したか。
- 自分の考えを、専門外の人へどう伝えたか。
「全部自分で解決しました」という話だけが強いわけではありません。周囲の力を借りながら成果につなげた経験も、ぜひ自分の仕事として話してください。
技術や手法の先にいる人を見ているか
NTIは、技術そのものを目的にはしていません。
AI、IoT、画像処理、クラウドなどを、お客様の課題に応じて組み合わせ、現場で実際に使われる状態まで届けることを大切にしています。
だから技術職の面接でも、知識の量だけではなく、その技術を「誰の、どんな課題」に使おうとしたのかを知りたいと考えています。
要望されたものを、そのまま作るのではなく、「本当に解くべき問題は何だろう」と考えた経験。利用する人の反応を見て、設計や進め方を変えた経験。技術的には可能でも、運用まで考えて別の方法を選んだ経験。そうした話には、NTIの仕事との接点が表れます。
完成された答えがなくても構いません。目の前の要望と本質的な課題が違うと感じたとき、どう考え、どう行動する人なのかを私たちは知りたいのです。
私たちのことも、面接で確かめてほしい
面接は、NTIが候補者を見るだけの場ではありません。候補者の方にも、NTIが自分の目指す仕事や働き方と合うかを確かめてほしいと思っています。
担当する可能性のある仕事。期待される役割。チームとの関わり方。身につけられる専門性。そして、仕事の難しさ。
判断に必要なことは、遠慮せず質問してください。
その場で答えられないことは曖昧に答えず、「確認が必要です」とお伝えするべきだと私たちは考えています。
入社してから「聞いていた話と違う」となることは、候補者にとってもNTIにとっても望ましいことではありません。
いわゆる「印象のよい逆質問」を準備する必要もありません。ご自身が転職先を決めるうえで、本当に確認したいことを聞いてください。
面接前に、少しだけ整理してきてほしいこと
模範回答を用意する必要はありません。
ただ、次のことを振り返っておくと、面接で話しやすくなると思います。
- これまで、どんな課題に向き合ってきたか。
- 自分は何を担当し、どんな判断をしたか。
- 誰と協力し、何を相談したか。
- うまくいかなかったことから、何を学んだか。
- これから、どんな専門性や役割を深めたいか。
- 転職先を決めるために、NTIへ確認したいことは何か。
上手に話すことより、ご自身の経験を具体的に話してもらうことの方が、私たちにとって大切な対話の材料になります。
お互いに、率直に話せる時間にしたい
私たちが中途採用の面接で見ているのは、経歴の華やかさや、回答のうまさだけではありません。
これまでの経験にどう向き合ってきたのか。専門性をどのように仕事へ生かしてきたのか。分からないことや難しい状況で、周囲とどう前へ進んだのか。そして、これから何を目指したいのか。
私たちからも、NTIのよいところだけではなく、仕事の難しさや期待することを率直にお伝えしたいと考えています。
面接という限られた時間ですが、正解を探すのではなく、お互いを理解するための対話ができればと思っています。